前回に引き続き、花の話。
坂乃下整骨院の横の壁には長細い花壇のようになっている場所があり、イチゴやアジサイ、キンカンの木まであって実際に花をつけ、実も生る。
どれがいつ植えられたのかはもちろん定かではなく、前にここを借りていた方が残していったものである。
昨年の4月にこの物件を借り5月にオープンして慌ただしく過ごしていたら、気づくとイチゴが沢山生っていて、妻がそれでジャムを作ってくれた。生ったイチゴをそのまま食べてもスーパーで売っているものにはかなわないけれど、出来上がったジャムは香も味も濃厚で買ってくるイチゴでは出せない美味しさがあった。今年もかわいらしい花を咲かせているから、もう少ししたらまたイチゴがお目見えするはずである。
今回の写真はジャスミンの花である。やはりその花壇で元気に窓まで伸びてきている。今日のブログの題の「茉莉花」はジャスミンのことだが、日本では「マツリカ」と読むらしい。わざわざ漢字を用いたのには少し理由がある。
もう10年ほど前になるが、ある中国の方が「茉莉花」という中国の民謡を歌ってくれた。中国らしいたゆたうような旋律がとても美しい歌で、なかでも茉莉花の発音「モーリーホヮ」の「ホヮ」が日本語にはない響きで、なんだかとてもホッとする心地よさを覚え、お願いして数回歌ってもらったのだった。そのことを思い出し、とても良い印象だったので漢字の名前を用いることにした。
咲いたジャスミンの花を数日前に妻が少し切って家に持って帰って玄関に飾ってあり、そのおかげで玄関から常にあの妖艶ともいえる香が漂ってくる。これを機にと調べてみるとジャスミンにはアルコール等の解毒作用や消炎作用もあるらしい。
解毒といば、先日目についた記事の話をして終わりたい。
汗を沢山かくことでデトックス(解毒・毒の排出)をするというのがまったく根拠のないもので、デトックス効果がないことが化学者ジョー・シュワルツ氏によって発表されたそうである。
確かに沢山汗をかくと何らかの悪いものが体から出ていくような気がするものであるが、ただそういう印象を持つだけのようである。
私たちの日常生活において印象の多くはちょっとしたことしたことから始まるが、そこから様々な憶測を巻き込みながらいつの間にか大きくなっていくようである。