整体とはその名の通り「体を整えること」であると以前に書いた。詳細は6月26日のブログ「整体とは」を読んで頂きたい。
この「体を整える」ということは整体師だけに与えられた特権ではもちろんなく、本人でも出来ることである。本人のほうがむしろ効果的に行えることも多い。
整体師は知識と経験をもとに他人の体を整えるのであるが、自分の体ではないため、その施術が今どれくらい効いているかを施術を受ける側の感覚を通して理解することが出来ない。例えばツボを圧した際に、施術者は「これくらいで十分効いているだろう」と思っていても、施術を受ける側は「その3倍の強さで圧してほしい」と思っているかもしれない。これはストレッチやその他の道具を使った施術についても言えることである。
自分の体のどの部位に疲労が溜まりやすいか、どの部位をほぐしたりストレッチしたりすれば回復へとつながりやすいかを知り、そこをいつでも自分で施術出来るようにしておくことはとても重要である。
自力で行う整体のもう一つの重要な点は、「継続」が可能だということである。治療院や整体院で受ける施術だけでなく、それらの施設に行かない日にも自分で施術をすることによってさらに効果が上がる場合が少なくない。例えば、ストレッチで考えて頂くとわかりやすいかもしれない。整体院などで体を整えるためのストレッチを受けても、次に施術を受けるまでの間に何もしなければ、当然もとの状態に戻ってしまう。1週間に1度整体院に行くとしても、その間にいかに継続して自分でもストレッチを行うかが、整体の効果に影響を及ぼすのである。
整体をお受けに来られる方は、自分で出来る施術について小さなことでもご遠慮なく問い合わせて頂きたいと思っている。